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MDなどに採用されている、ソニーが開発した音声圧縮技術。MDの登場とともに1992年から使われている。
圧縮後のデータ量は、CD並みの音質ならCDの5分の1程度になる。このため、容量が約140MBのMDでもCD1枚分の楽曲を記録することができる。
MP3と同様に、技術革新に伴って圧縮・再生方式に改良が加えられているが、データの互換性は保持されている(組み合わせによっては再生時に若干音質が落ちる場合もある)。
ATRACでは、音声信号を帯域分割フィルタで4つの周波数帯域に分割する。その後、Modified DCT(変形離散コサイン変換)により時間ベースのデータ列から周波数ベースのデータ列に変換し、圧縮符号化する。
その際、人間の聴覚の特性を利用して、聞こえにくい成分や大きな音の前後のデータを間引くことにより、音質を損なうことなく符号化するデータの量を減らしている。
これらの原理の基礎は、その後登場したMP3などの音声圧縮と同じである。
ソニーなどの音楽配信に使用されているATRAC3はATRACを改良した技術だが、データに互換性はない。