リンクフリー
2000年前後のインターネット普及期に開設された日本の個人サイトの運営者らの間で、「リンク先に許諾を得てからリンクするのが原則」とする考えが流布し、「許諾を得ずに自由にリンクして良い」意思を表明するリンクフリーという表現が生まれた。
そもそもWebはリンクに許諾を求めたり、被リンク側が許可や拒否を行えるようには設計されておらず、そのような運用を求める法制度上の裏付けもない。極端なリンクの仕方を巡って権利侵害が争われることはあっても、リンク自体は原則自由とするのが世界的なインターネット運営上の共通理解である。
ちなみに「リンクフリー」という言い回しは日本人の考えた和製英語であり、英語にそのまま対応する表現は存在しない(単語やフレーズではなく概念の説明を要する)。英語で「○○フリー」とは “sugar free” (砂糖抜き)や “duty free” (免税)のように「○○が無い」「○○無しでよい」という意味になり、“link free” は「リンクが無い」「リンク不要」のような意味合いになる。
(2018.11.20更新)