読み方 : プルがたコミュニケーション
プル型コミュニケーション 【pull communication】
概要
プル型コミュニケーション(pull communication)とは、集団内のコミュニケーション手段の類型の一つで、情報を何らかの手段で蓄積しておき、各々が自分の必要な情報を必要なときに引き出す方式。解説 情報の出し手は相手や状況などを特定せず、情報を共通の蓄積場所に掲示する。受け手はその中から自分に必要なものを選んで情報を受け取る。(電子)掲示板やナレッジベース、イントラネットサイトに構築された情報共有システムなどを利用することで実現できる。
即時性を保証したり双方向的なやり取りを行うのは難しいが、受け手が出し手の都合に左右されず自分のタイミングで情報に触れることができる利点がある。多数に広く共有する必要がある情報、誰がいつ必要になるか明確には分からない情報の伝達に適している。
これに対し、電話や会議のようにメンバー間で相互に情報が交わされる様態を「相互型コミュニケーション」、電子メールやメッセンジャー、手紙、メモ、報告書などのように情報の出し手が特定の相手に向かって能動的に情報を送る様態を「プッシュ型コミュニケーション」という。
(2023.2.25更新)
「プル型コミュニケーション」の関連用語
他の用語辞典による「プル型コミュニケーション」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「プル型コミュニケーション」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平26秋 問38】 コミュニケーションの形式には、2人以上の当事者間で複数方向に情報が交わされる相互型コミュニケーション、特定の人に情報を送信するプッシュ型コミュニケーション、自分の意思で必要な情報にアクセスするプル型コミュニケーションがある。
▼ 基本情報技術者試験
【平30修6 問54】 プロジェクトにおけるコミュニケーション手段のうち,プル型コミュニケーションはどれか。
【平27修7 問54】 プロジェクトにおけるコミュニケーション手段のうち,プル型コミュニケーションはどれか。
【平25春 問54】 プロジェクトにおけるコミュニケーション手段のうち,プル型コミュニケーションはどれか。