ソーシャルエンジニアリング 【social engineering】 ソーシャルハッキング / social hacking / ソーシャルクラッキング / social cracking
概要
ソーシャルエンジニアリング(social engineering)とは、コンピュータシステムにアクセスするために必要な情報(パスワードなど)やその手がかりを、それを知る本人や周辺者への接触や接近を通じて盗み取る手法の総称。コンピュータウイルスや通信の盗聴のような情報システムに直接介入する攻撃手法を用いず、物理的に本人の周辺に近づいて、人間の行動や心理に生じる隙を利用して重要な情報を得る手法を指す。
例えば、本人が端末にパスワードや暗証番号を入力しているところに近づいて、背後から肩越しに入力内容を盗み見る「ショルダーハック」(shoulder surfing)がよく知られる。
他にも、本人が席を外した隙にメモや付箋を盗み見たり、ゴミとして捨てられた書類などを盗んだり、身分を詐称して電話をかけて情報を聞き出すといった手法が知られている。情報の盗み取りだけでなく、本人にしかできない手続きを本人になりすまして行わせる手法も含む場合がある。
また、架空請求詐欺やフィッシングのように、虚偽の発信元や内容を記した電子メールやショートメッセージなどで受信者を騙し、ウイルス感染や偽サイトへの誘導、金銭の詐取など狙う手法も、電子的な手段を用いているがソーシャルエンジニアリングの一種に分類される場合もある。
(2020.2.25更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
- ウィキペディア 「ソーシャル・エンジニアリング」
- 総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト 用語集 「ソーシャルエンジニアリング」
- 大塚商会 IT用語辞典 「ソーシャルエンジニアリング」
- 日経 xTECH Active キーワード 「ソーシャルエンジニアリング」
- SOMPO CYBER SECURITY サイバーセキュリティ用語集 「ソーシャルエンジニアリング」
- @IT セキュリティ用語事典 「ソーシャルエンジニアリング」
- Insider's Computer Dictionary 「ソーシャル・エンジニアリング」
- Fortinet サイバー用語集 「ソーシャルエンジニアリング攻撃」
- Trellix セキュリティ用語 「ソーシャルエンジニアリング」
- NTT西日本 ICT用語集 「ソーシャルエンジニアリング」